村上春樹が気になってるけど手を出せない人へ
村上春樹って、流行ってたし、話題にもなってた。でも…実は読んでない人、けっこういませんか?
「読んでる人多すぎて逆に読みたくない」「難しそう」「なんかオシャレぶってる感じがして苦手」
――そんなふうに思って避けてた人、いませんか?
かくいう私も、ずっとそうでした。完全に天邪鬼。でもある日、ふと読んでしまったのです。
この記事では、そんな私がどうして村上春樹にハマってしまったのか、その不思議な魅力を語ります。
きっかけは『1Q84』と映画『ドライブ・マイ・カー』
最初に読んだのは、家族が持っていた『1Q84』。
読み始めたら止まらない。「え?おもしろい!てか読みやすい!」とビックリして、本屋へ直行。
ブックオフで見つけた春樹作品を片っ端から買い漁りました。
それからもうひとつのきっかけが、映画『ドライブ・マイ・カー』。
映画がよかったので、原作が気になって読んだら…やっぱり面白い。
文章がスルスル入ってくるし、情景が浮かぶ。
でも読み進めるうちに、う〜ん?
「これって、なんか“男のロマン”みたいな要素、すごくない?」
静かで、知的で、ちょっと影のある女性。物憂げな男性。ジャズ、ワイン、文学、沈黙…。
カッコつけてる感は否めない。でも!文章がうますぎるから、没入感がえぐい。
知らぬ間に心がもっていかれるんですよ。
ハルキストじゃないけど『騎士団長殺し』は読んで!
「私、別にハルキストってわけじゃないし…」とか言いながら、ガッツリ沼ってます(笑)
最後はあの四部作『騎士団長殺し』。
タイトルでビビるけど、読み進めたらこれまた止まらん。
毎日毎日、朝から晩まで読書漬け。
どうおもしろいかって?
- 文章がスルスル入ってくる
- 情景が浮かぶ、頭の中に映像ができる
- でもそれだけじゃない。ちょっと傲慢?いや男のロマン?
- 理想郷があって、かわいい女子高生も出てきて、素敵な隣人もいて、メタファーももりもり
- 全体的に「知的でリッチ」な世界
いやいや、そんなの理想すぎるやん…と思いながらも、わかっててハマる。
ジェットコースターみたいな展開もないけど、気づいたらどっぷり浸かってる。
そして心の中で叫んだ。「村上さん、この話…ほんとに終わるんっすか!?」
友人に1部をすすめたら、「ねぇ、これ2部ある?早く読みたい!」ってすぐ連絡がきたくらい。
春樹作品の引力、恐るべし。
教養がないと読めない?いや、逆に楽しい!
春樹作品、やたらいろんなものが“さらっと”出てきます。
歴史の人物、古い音楽、外国の小説、ワイン、アート…
読んでて、「これ全部わかる人ってどんだけの教養人よ!?」って焦りました(笑)
でも、そのたびに検索して、ちょっとずつ知識がついてくるのが、なんだか楽しいんです。
知らない単語をひとつずつ拾っていくうちに、自分の中の“教養ポイント”がじわじわ貯まる感じ。
「私、ちょっとハルキストっぽくなってない?」みたいな気分にもなれて、ちょっと得した気分。
最後に:読まず嫌いだったけど、読んでよかった!
流行ってるからこそ読まない。
難しそうだからこそ手を出さない。
でもね、思い切って読んでみると、案外すんなり心に入ってくるんです。
むしろ、60代になった今だからこそ、響く言葉や情景がある。
「読まず嫌い」だったからこそ、出会ったときの衝撃が大きい。
今、ちょっとでも村上春樹が気になってるあなたへ。
とりあえず一冊、手に取ってみてください。『騎士団長殺し』の1部だけでも。
それでも迷う人には『東京奇譚集』。
短編が詰まっていて読みやすい、お試しの一冊です。
まずは図書館で一冊、手に取ってみて。
それが春樹沼の入口かもしれません(笑)
読むと、きっとわかります。
ああ、面白かったって。
すまん、ゴリゴリに推してしまいました。
またね!
※アイキャッチには、イラストACのエトユニグラフィックさん(作者ページ)の素材を使用しています。
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