健康な人がコルセットを使うリスクとは?
「背筋が伸びて、体が軽くなる」──そんなネット広告を見て、健康な人向けのコルセットを使ってみたくなったこと、ありませんか?
でもちょっと待ってください。私は、骨折で医師に処方されたコルセットを2ヶ月使った経験があります。
だからこそ言いたいんです。
健康な人が気軽にコルセットを使うのは、本当に危険です。
特にシニア世代の方は、コルセット使用に注意が必要です。
年齢とともに筋力が低下しているため、無意識に依存しやすく、かえって筋力を奪ってしまう危険があります。
この記事では、コルセットの副作用と、使っていい人・使うべきでない人の違いについて体験をもとにお話しします。

コルセットを2ヶ月装着した体験談
私がコルセットを使ったのは、背骨を圧迫骨折したとき。
医師に「つけなさい」と言われ、約2ヶ月間、寝る時以外はずっとつけていました。
装着している間はとにかく楽でした。
パソコン作業、料理、洗濯、すべての動作が安定して、生活がしやすくなったのを覚えています。
でも、骨が治って外した後、すぐに問題が出ました。筋肉が落ちていたんです。
最初はまともに立っていられず、数分キッチンに立つのも限界。
1年かけてようやく、日常生活に戻れるようになりました。今でも腰には痛みがあります。
骨折自体は早く治ったのに、コルセットの副作用はずっと残っています。

健康な人が使うと、筋力だけが落ちる
私の場合は治療だったから、筋肉を戻すためのリハビリがありました。
最終的に外すタイミングもありました。
でも、健康な人がコルセットを使った場合、外す理由がないまま使い続けてしまう。
そして気づかないうちに、腰回りの筋肉がどんどん弱っていきます。
痛みがあるわけでもないのに、立ち仕事がつらくなったり、体のバランスが崩れたりしてしまう。
とても危険な状況になるかもしれません。
まずは、腹筋と背筋を自分の力で使えるかどうかを見直すことから始めてほしいと思います。
時間を守って、必要なときにだけ使う。それが本来の使い方です。
コルセットをつけていいのは、こういう人だけ
以下のような明確な理由がある人に限ります:
- 骨折など、医師が明確に指示を出した場合
- 長距離運転を日常的に行う職業(腰への負担が大きいため)
- 一日中立っていられないほどの腰痛を持っている人
ただし、これらに当てはまる場合でも、必ず医師と相談してください。
体の状態や生活習慣は人によって異なります。自分にとって安全かどうかを、きちんと確認することが大切です。

まとめ:コルセット使用、私の結論
広告では、コルセットはまるで「魔法の道具」のように紹介されています。
確かに、つけた瞬間は楽になります。でも、それだけで飛びつくのは危険です。
ネットで流通している情報だと、その“便利さ”に目を奪われがち。
でも、知られないリスクがあることを頭に置いておくことが、いちばん大事です。
健康な人が、気持ちいいからという理由だけでコルセットを使うのは、筋力を手放すことにつながります。
これは、「便利グッズ」ではなく「治療器具」です。
使うべき人と、そうでない人。
その違いを知ってから選んでも、遅くはありません。

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