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「一人っ子政策の逆」を空想してみた——もし三人産んだら、人生がまるごと変わる制度があったら?

コラム・雑記

かつての中国に「一人っ子政策」があったのなら、
いまの日本にはその“逆”があってもいいのではないか?と。

これは空想です。現実の制度ではありません。
だけど、出産や育児があまりにも“リスク”として語られる今、
もしそれを丸ごと受け止めてくれる社会があったら?
という希望を込めて、書いてみます。

中国の「一人っ子政策」とは?
1979年から中国で導入された「一人っ子政策」は、人口抑制を目的とした国家的制度でした。
政府は、夫婦に一人の子どもしか産まないよう強く指導し、違反者には罰金(いわゆる「社会扶養費」)が科されました。
その金額は地域や収入によって異なりましたが、都市部では数十万円から数百万円相当となることもありました。
実際に三人目を望んだ人たちは、この罰金を払うことで出産を選択せざるを得ない状況に置かれていました。
また、罰金を払えない家庭の子どもには戸籍が与えられず、教育や医療を受けられない「闇の子」となる問題もありました。
この制度は2015年まで続き、その後「二人っ子政策」→「三人っ子政策」へと段階的に緩和。
現在は人数制限そのものは撤廃されています。
一人っ子政策は、人口抑制には成功したものの、晩婚化・少子高齢化という新たな問題も引き起こしました。
特に「罰金を払ってでも子どもを産む層」と「払えず諦める層」の格差は、家族計画を“経済力”で左右する、非常に重い制度だったのです。

「出産しなかった世代」のリアル——それは個人の選択だけだったのか?

私は60歳。私の友人も、そして私自身も出産を経験していません。
それが「自分で選んだ人生」だと思ってきたけれど、最近こうも思うのです。

本当に、“選択肢”はあったのだろうか、と。

あの時代、女性が働くことは応援されても、出産や育児と両立するための制度や職場文化は、
ほとんど整っていませんでした。
出産を選んだ人が「職場に迷惑をかける」と言われ、保育園には入れず、
正社員から非正規になっていく姿をたくさん見ました。

「働くことを選んだから、出産しなかった」のではなくて、出産を選べるような環境がなかった。
両方を選ぶには、あまりにも高すぎるハードルがあった。

それが現実だったのだと、今なら思います。

異次元すぎる?でも、本気でこんな制度があったら…

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誰かを責めるのではなく、共に考える社会に

「なんで子どもを産まなかったの?」
そんな問いが、無言の圧力のように押し寄せるときがあります。

でも本当に必要なのは、責めることではなく、
「そのとき、どんな選択肢があったのか?」を知ろうとする姿勢ではないでしょうか。

私は、そういう視点を持つ人にこそ、政治を任せたいと思うし、共に声をあげたいと思います。

選挙が近いからこそ書きました。

出産しなかった私たちの世代。
あのとき「働くこと」を選んだのは、そうせざるを得なかった現実があったから。
子どもがいないことが「欠けている」ように映る社会の中で、老後や生きがいに不安を抱える今。

でも、声をあげるのは遅くないと思っています。

「一人っ子政策の逆」を空想するという形で、制度のあり方、社会の眼差しを見直したいと思って書きました。
これはただの提案ではなく、「私たちがどう生きてきたか」「これから何を望むか」の、静かな意思表示でもあります。

女性に向けて。
子どもをもたなかった人たちに向けて。
そして、私たち自身の老後に向けて。

選挙が近い今、少しでも考えるきっかけになればうれしいです。


※アイキャッチには、イラストACのエトユニグラフィックさん(作者ページ)の素材を使用しています。

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