思い出したのは“劇中劇”という共通点
映画『国宝』を観た帰り道、なぜか『写楽』のことが頭に浮かんだ。
観たのはだいぶ前のこと。
ポスター、エンディングロールのフォント、カッコよかった。
記憶のどこかに残っていた。
思い出した理由は、たぶん“劇中劇”という共通点。
どちらも、舞台から始まる物語。
しかも、歌舞伎。
また『写楽』が観たくなった。

久しぶりに観たら、お宝だらけだった
久しぶりに『写楽』を観てみた。
そしたら、びっくりした。
めちゃくちゃ面白い。
こんなに“お宝”が詰まっていたとは。
ポスターがすでに名作だった
まず、ポスターがいい。やっぱり浅葉克己だったんだ。
ミニマムなのに、スッと世界観に引き込まれる。あらためてそう思った。
色、余白、文字。その全部が効いてた。
好きなデザイン。
そう、私がグラフィックオタクだった頃に見て、憧れたポスター。
この作品で浅葉克己は「第19回日本アカデミー賞 最優秀美術賞」を受賞している

主演は真田広之
映画の内容も、今観るとじわじわ来る。
真田広之が演じる写楽。
もともとは歌舞伎の脇役だった男が、舞台に立つシーンから始まる。
所作も動きも、細部まで美しく、まさに身体能力の高さがにじみ出ていた。
鶴太郎の“描く所作”がリアルだった
片岡鶴太郎が劇中でスケッチしてたシーンも印象的。
今思えば、あの頃からもう“描く人”の所作がにじんでたんだなと納得。
演技じゃなくて、自然な動き。本人のリアルが出てた。
いつも思うんだけど、筆と墨で描いているのに、
墨をつけ直すシーンがなくて、ずいぶん長持ちしてる。
最初にたっぷり含ませて描いてるのかな。
そういうものなのか、上手な人はそういうやり方なのか。
これは不思議。

フランキー堺の蔦屋が絶妙
フランキー堺の蔦屋重三郎。
これも絶妙だった。
陽気なんだけど、文化を支える重さがちゃんとある。
笑ってるようで、全部見えてる。
そういう“仕掛け人”の空気が滲んでた。
葉月里緒奈が、めちゃくちゃ可愛い
花魁役の葉月里緒奈。
出てきた瞬間に空気が変わる。
あの儚さと強さ、全部目線で語ってた。
こんな子、ぜったい好きになる!
佐野史郎が“いい人”で嬉しかった
初登場時は、どこか嫌な感じを漂わせていた佐野史郎。
なのに最後には、「この人、めっちゃいい人!」と
声が出るくらいのサプラーイズ。
日比野克彦、まさかの出演にびっくり
そして、一番のサプライズ。日比野克彦。
出演してたの全然知らなかった。
絵師で、出とるやん!!
今観ると、彼しかできない役!
よくぞ出演してくれました。
あの頃気づけなかったことが、今沁みる
こんなふうに、あの頃は気づかなかった人や
空気やセリフが、今観ると沁みてくる。

『写楽』、今観るとすごく楽しい。
まとめ
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項目 | 内容 |
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追加料金 | なし(見放題作品) |
対象作品 | 『写楽』1995年版(140分) |
またね!
※アイキャッチには、イラストACのエトユニグラフィックさん(作者ページ)の素材を使用しています。
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