冷やし中華って、家で作るものなんだっけ?
「冷やし中華って、家で作る人、どのくらいいるんだろう?」
ふと、そんなことを考えた。
ラーメン好きの家族がいるので、我が家のメニューはもっぱら温かいラーメン。
冷やし中華は、夏の外食の定番──つまり「プロが作るもの」として認識されていた。
自宅で冷やし中華? 想像すらしてこなかったし、手間がかかると思っていた。
でも、その日。小さな異変が起きた。
毎年食べてた、あの味が……なんか違う
毎年楽しみにしている、近所の中華屋。
冷やし中華だけは、ここ、と決めている店がある。
ところが今年、いつも通り注文して、いつも通り待って、いつも通り箸をつけたその瞬間
──違和感が走った。
「ん? 麺、こんな感じだったっけ?」
「タレもなんか違う?」
家族は何も言わず味噌ラーメンを食べていたけれど、帰りの車の中で目が合い、
口に出さずとも共有された感情があった。
「たぶん、麺変えたね。」
「うん、去年の冷やし中華じゃなかった。」
もちろん、分かってる。お店にも事情はある。材料費、人手不足、いろんな影響があるはず。
だから責める気はないし、きっとまた行くと思う。
でも少しだけ、今年の夏の始まりが、もやっとしてしまったのも確かだった。

「じゃあ、作ってみるか」のスイッチが入る
味の再現実験。
そう決めて、冷蔵庫を開けた。
そこにはいつもヤツがいる、はい「菊水 北海道発 札幌生ラーメン」。
うちでは定番のストック食材だ。
麺だけのパックで、コシがしっかりしていて、
これさえあれば、急なラーメンリクエストでもなんとかなる。
麺が美味いのだ。これに勝ったものはまだない。
私はそれほどラーメンに興味はないが、
ラーメンフェスにも出かけていくラーメン好きの家族が言うから間違いない。
ちなみに、温かいラーメンは私の中で「めんどくさい料理」に分類されている。
スープをちゃんと作る気力が必要な日って、そんなにない。
でも、冷やし中華なら話は別。スープじゃない、タレだ。
つまり、配合。比率。そう、数値でコントロールできる世界。
冷やし中華、自作実験、開始。
出ました、お店超え?
タレの配合は以下の通り(2人分):
- 醤油:大さじ3
- 酢:大さじ2
- 水:大さじ2
- 砂糖:大さじ1〜1.5(甘さはお好みで)
- ごま油:小さじ1
※オプション:すりごま、からし、マヨネーズ少々
卵焼き、きゅうり、トマト、レタス──あるものを切って乗せただけ。
盛り付けて
はい完成。
「これプロっぽくない?」
食べてさらに驚く。「美味しい」
菊水の麺、冷えてもコシがある。見た目もいい。安い。
そして、タレがちゃんと主張してくる。
配合次第で“お店っぽさ”が出せるという事実に、軽く震えた。
家族が一口食べて言った。
「え、これリピートあり!定番でよろしく。」
普段あまり感想を言わない人が、笑顔でそう言ってくれた。
本日、冷やし中華プロ誕生しました。\
なんで今までやらなかったんだろう
冷やし中華、自宅でやるのめちゃくちゃ良い。
良いところ
- 失敗しない
- 時間に追われず出せる
- 彩りで「手間かけた感」出る
- 野菜が摂れて、そうめんより“ちゃんとしてる感”がある
- コスパが意味わからんレベルで良い
彩りに乗せた野菜が、栄養バランスも整えてくれるし、テーブルの見た目がぐっと華やかになる。
最大の利点、それは“ラーメンのようにすぐ伸びない”という点です!
バタバタしなくて済むところ。
タレを食べる直前にかければいいのだ!
まとめ:この夏、冷やし中華は外じゃなくていいかもしれない
毎日ごはん作ってると、「あ、これ楽だし満足度高いな」っていうメニューに出会うだけで、救われる日がある。
この冷やし中華が、まさにそれだった。
自作でうまくいくと、自信もちょっと育つ。なんなら、気分までよくなる。
今年の夏、冷やし中華を“家庭に迎え入れる”という実験。
これが予想以上の成果を出したことを、ここに記録しておきます。
冷やし中華はじめませんか? 自宅で。
控えめに言って──やばいです。

菊水の麺が、近所に見当たらない方のために、ご紹介します。こちらです↑
※アイキャッチには、イラストACのエトユニグラフィックさん(作者ページ)の素材を使用しています。