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小さなお店がやりがちな「目立つ広告」の落とし穴

デザイン

最近は、小さなお店でも自分たちで広告を作る時代になった。

Canvaでチラシを作り、SNSに投稿し、AIにキャッチコピーを考えてもらう。以前ならデザイナーや広告会社に頼んでいた作業が、手軽にできるようになった。

これはとても良い変化だと思う。

ただ、一つだけ気になることがある。

それは「目立たせよう」とするあまり、本来のお店らしさを見失ってしまうことだ。

おしゃれ工務店が変わってしまった

以前、ある工務店の広告を見た。

その会社は、落ち着いていて、おしゃれで、丁寧な仕事をするイメージで知られていた。

ところが、SNS発信を始めた頃から雰囲気が変わった。

大きな文字。
強い色。
派手な装飾。

一言で言うなら、パチンコ店のチラシのような印象だった。

確かに目立つ。

スクロール中でも目に入る。

でも、見た瞬間に私は思った。

「あれ、この会社ってこんな感じだったっけ?」

「目立つ」と「伝わる」は違う

広告を作るとき、多くの人はまず「目立たせよう」と考える。

もちろん目に留まらなければ意味がない。

でも、目立つことと、正しく伝わることは別の話だ。

赤くすれば目立つ。
文字を大きくすれば目立つ。

けれど、それが本当に自分のお店を表しているだろうか。

お客さんが抱いているイメージと一致しているだろうか。

広告は目立つためだけにあるのではない。

「私たちはこういう店です」と伝えるためにある。

デザイナーが考えていること

デザイナーは、単純に目立たせることだけを考えているわけではない。

まず考えるのは、

「このお店は何者なのか」

ということだ。

どんな人に来てほしいのか。
どんな印象を持ってもらいたいのか。

そこから逆算して、色や写真や文字を決めていく。

派手さは目的ではない。

結果として必要なら派手になるし、必要なければ静かな表現になる。

大切なのは一貫性だ。

小さなお店の武器は「正確さ」

私は普段から、できるだけ正確でないことは言わないようにしている。

だからなのか、広告を見ても「何か違う」という違和感に気づくことが多い。

小さなお店も同じだと思う。

派手さで大手に勝つのは難しい。

でも、「私たちはこういう店です」を正確に伝えることならできる。

むしろ、それこそが小さなお店の強みだ。

AI時代だからこそ必要なこと

最近のAIは本当に優秀だ。

デザインも文章も、驚くほどのレベルで作ってくれる。

だからこそ大事なのは、AIに何を作らせるかだ。

「目立つ広告を作って」

ではなく、

「私たちはどんな店で、どんな人に来てほしいのか」

を言葉にできるかどうか。

その定義がはっきりしていれば、AIは強力な味方になる。

逆にそこが曖昧だと、どんどん派手になり、どんどん本来の自分たちから離れていく。

おしゃれ工務店がパチンコ屋さんになってしまったように。

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